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いろいろ考察所

ツイッターで書くには余りにも長過ぎたり趣味が入り過ぎてることを隔離する場所

1度クソアニメと切り捨てたけものフレンズに1人のオタクが溺れていく話

やあやあどうもどうも、最近このブログでアイコネの話しかしてないからたまには流行に乗った話をしよう。


さて、2017年冬クールでは放送アニメ一覧を見ながら「今季は何見よっかなー」とかやってた頃には全く想像もつかなかった事態が発生する。


けものフレンズの高評価、大流行だ。


正直に白状しよう。冬アニメ一覧を見てた時に僕はけものフレンズは全く注目していなかった。0話切りでした。

それどころか一覧表で目に入って2秒でクソアニメと決めつけそっから1秒で脳内からけものフレンズに関する一切の記憶を消去、何事もなかったかのように作品選別作業に戻りました。


実際アニメ一覧表でけものフレンズを見た時の記憶が一切無いので予測で書いたけど多分こんな感じだろう。


当時の僕にけものフレンズの円盤売り上げを予想して貰っても「1〜2キルミーぐらいなんじゃない?4ケタいくかなー?」みたいな感じだろう。


ところがそれからひと月半ほど、異変が起こった。


ツイッターやなんJで「わーい!」「すごーい!」「たーのしー!」などのまるで幼稚園児の集団の会話みたいなコミュニケーションが突如観測され、それからこのコミュニケーションは爆発的に流行。


以降、けものフレンズは大躍進!
ツイッターでの本編感想ツイートは数千リツイートされけものフレンズのキャラのイラストが何枚も描かれ漫画の緊迫した1ページはけものフレンズ語録によって和やかなコラ画像となり大変ネガティヴなスシの作り方の画像もけものフレンズによってポジティブに変換されツイッター上ではけものフレンズ本編視聴者の知能指数の著しい低下が観測されけものフレンズ語録に汚染されるフレンズが続出しフロムからアーマードコアの新作は発売されず円盤のアマランは村上春樹の書籍より高い順位にランクインしOP曲はitunesで上位に食い込みけものフレンズ語録を使ったプログラミング言語が開発されネットでギスギスと争っていたオタクたちには互いを認め合い賞賛し合い短所を受け入れ長所を褒める心が芽生えけものフレンズによってネットの世界は浄化され世界に平和が芽生えた。すごーい!


けものフレンズの流行のカオスさを端的に現したツイートがこれだ。


流行りものには逆らうのがオタクのよくある特徴だが、僕は基本的に流行りものには流行るだけの理由と良さがあると思ってるので興味が湧いた流行りものには毛嫌いせず食いつくようにしています。興味がない流行りものはオタクらしく徹底的に毛嫌いするけど。


ってなわけで見てみましたよ、そしたら見事に沼にハマりました。ハイ。


ではどのようにして1人のキモオタはクソアニメと切り捨てた、いや、見る前に見かけたツイッターのコツメカワウソちゃんの滑り台のヤツを見て「やっぱクソアニメなんじゃないの?」と思ってたぐらいなのに最終的に沼にハマってしまったのか。書きましょうか。



けものフレンズって結局ただのクソアニメなのか?


けものフレンズ、見れば見るほど奇ッ怪でその感想を言語化するのは想像以上に難しい。


なんでまだ視聴したときの感触も残ってるので、時系列順に感想を述べていく。


まず1話を見て3分くらしいて思った、キツイ。


見慣れないフルCG、知性のカケラも感じないやり取り、児戯にも等しい内容。


それまでの3分が15分ぐらいには感じた。時間が経つのが遅い。


なんだこれは…無、空、虚無、何もない。中身が何にもない。このアニメは大丈夫なんだろうか?深夜にやってて見る人がいるんだろうか?いや、仮にこれが24時間やってたとしても見る人がいるんだろうか…?それくらい誰に向けて作ってるのかわからないアニメだった。


しかし1話はサーバルちゃんの名言の宝庫、この話のセリフによって清い心を取り戻したオタクも多い。


そしてなんとか前半パートを見終えると、突然動物園の職員さんに取材した音声が流れる。


僕はこのなんの拍子もなく唐突に挟まれた見知らぬオッサン(動物園の飼育員さんです)の声が流れるこのパートを見て、「これは神クソアニメの才能があるんじゃないのか?」と思ったが、この後もっと違う何かが僕の身に起こることになる。


そして後半パート、この辺りから後になって気がついたが、視聴している最中には気がつかなかったある異変が起こる。


没頭しているのだ。


このAパートを見て中身がスッカスカと判断したアニメに没頭しているのだ。


最初見ている時はキツイと思ってたのだが、後半パートを見ている時の僕に苦痛と言う感情は無く、けものフレンズの世界に没頭”し始めていた”


といっても、まだけものフレンズが神クソアニメじゃないかどうか見極めていたり、戦闘シーンのBGMがやたらカッコよかったりするのにツッコんだりと、まだ理性が働いている状態だった。


そして後半パートも終わり、OP曲が流れ、「おっ、ええ曲やん!」って思ったところで第1話が終了。その時の僕は確かに満足していた。


そして第2話、第3話と話が進んでも、相変わらず冷静に分析するとそこまで大層なことをやってないじゃんとしか思えないような内容が続く。


しかし、それらを見てる時の僕は完全に没頭していた。


冷静に分析するとかなり下らないと思える内容に完全に没頭していた。魅入っていた。トランスしていた。


そしていつも気がつくと20分弱が終わっていて例の意味深なEDが流れてよくわからんペンギンの集団がわちゃわちゃしてる次回予告が流れて、そして呆然としたまま1話が終わる。


これはまるでヤクだ、ドラッグだ。


ドラッグでトリップしているのだろうか…。


ここで一旦冷静にこのアニメの内容を考えてみよう。


だいたい各話の山場は主人公のかばんちゃんが機転を利かせてフレンズ達に起こったちょっとした問題を解決するどこなのだが、主人公が機転を利かせて事件を解決するアニメの一例としてやはり俺の青春ラブコメは間違っている(以下俺ガイルと略す)を比較対象に挙げよう。


まあ冷静に考えて俺ガイルの方が派手で高度で見ててより「ほう…」ってなりそうな内容である。ってか俺ガイルでやってることとけものフレンズでやってることを比較するとけものフレンズがめっちゃ幼稚に見える。


だが、俺ガイルを見ている時はけものフレンズを見ている時よりも没頭していない。視聴中にも冷静に物事を考えることができるし、だから視聴中に情報を整理して物語を読み込むことができる。これは別に俺ガイルに限らずほとんどのアニメで起こる現象である。


しかしけものフレンズを見ている時の没頭感、トランス感は決して俺ガイルやその他多くのアニメを見ている時には味わえない。


この感覚は例えるなら…名作、名作による圧倒的な強い何かに押されているうちに気が付いたら時間が経っていた感覚、名作ゲームを時間を忘れて没頭していつの間にか夜になっていた時…しかしけものフレンズを見ている時はあそこまでアツくはない。違う。


けものフレンズはよく「見るとIQが下がる」なんて言われている。


これはけものフレンズを見たフレンズ達の言語能力がフレンズ語録によって軒並み低下してしまうためあたかもけものフレンズによって言語能力を奪われたように見えたから言われたのだが、モチロン彼らの言語能力もIQもちゃんと残っている。


しかし、けものフレンズ視聴中の僕は確かにIQを削られていた。マジで。


そしてIQを下げられた僕はけものフレンズの一見低次元に見える内容に没頭していた。


あたかもかばんちゃんに比べ微妙に知恵が回らないフレンズ達になってしまったかのように、知性が、思考能力が、精神年齢が、けものフレンズを楽しいと感じて没頭するようになるために下げられたのだ。


別にこれはけものフレンズは結局低レベルな作品だと言っているのではない。


普通の作品は視聴者にウケるように作られている。視聴者の知性や感性に合うように作られ、そしてしっかりそれが受け入れられれば良作、それが受け入れられずツッコミ三昧を食らえばある意味神クソアニメになったり、視聴者の知性や感性に届かなければクソアニメになる。


しかし、この作品は、視聴者の感性を作り変えている。視聴者の感性を自分の土俵に持ってきてそこで勝負するのだ。負けるはずがない。


これまでのアニメは例えるなら狩り、視聴者と言うエモノに合わせた戦略を練って確実に仕留める狩猟者。かりごっこ


ところがけものフレンズは獲物を自分たちの都合のいいように作り変えて、家畜化。けものフレンズってタイトルのくせに視聴者を家畜化し確実に食料を手に入れた。


もはやけものフレンズは低次元とは言ってられない。この既存のアニメよりも進化した視聴者家畜化アニメ。むしろ他のアニメよりも高次元の存在と言えよう。


けものフレンズは今んとこ色々伏線を張っていて、それを考察する楽しみ方もあり、またこの作品の裏に垣間見える退廃的な闇に怯える人、惹きつけられた人もいるのだが、けものフレンズ視聴中はとても考察なんて出来たもんじゃない。背後の闇についてあれこれ考えるのは見終わったあと。いつも気が付いたらけものフレンズが終わっている。


なんだこれは…


これを電子ドラッグと言わずしてなんと呼べばいいのか。

幸いにも今んとこけものフレンズの摂取による身体的異常は見られないので安全なのだが、ついに安全にヤクでトブ商品がこの世に完成してしまった。


なんということだ、なんということなんだ!


これまでけものフレンズを見ていて2話以降でこのトリップ状態から抜け出したのは5話の例のアレだけだ。


衝突はともかく



ここんとこの正座の構図が


完全に一致してて毎回草生える。なんだこれは…たまげたなあ…。



とにかく、けものフレンズはここまでアレなシーンがないと抜け出せないほどの強力なおくすりである。取り扱いには十分注意すべし。



まとめよう

と言うわけでけものフレンズは次世代のヤク漬けアニメってことが明らかになってしまった。


こんなタイプのアニメは多分数年に一度しかお目にかかれないので、気になったら見ておいたほうがいいです。なんだかんだで見たあとちゃんと現実に戻ってこれるので。


僕は今日放送されるけものフレンズ6話をコツメカワウソちゃんの滑り台10分耐久を見続けて待ちます。それでは。