ウルトラセブン43話にいろいろと衝撃を受けた話
日本の国民的ヒーローのウルトラマンシリーズの中でもかなり古株なウルトラセブン、
そんなウルトラセブンには予算の都合上怪獣が出ない回が3話あって、この43話はその三本目らしいんです。再放送してたので録画して見てみたら衝撃を受けました。
いろんな意味で
というわけで今回は前回の記事で「どーせドラライとハースと名前を言ってはいけないあの本格スマホカードバトルの話になるんだろ」って発言を撤回して急遽ウルトラセブン43話の話をします。ドラライの記事はドラライの記事はレジェ行ってミネアコン回してから書きたいし。
前回の記事
ちなみにモチロンこの話のネタバレ満載なので気を付けてください。それでも別に構わんって人はどうぞ。
今回の話のあらすじはつらづら書くのもめんどくさいのでここを見といてください。
一応念を押しておくと、これウルトラセブンのあらすじです。なんかやべーSF作品のあらすじとかではなく、正真正銘夕方のお茶の間に子供たちの前で放送されたウルトラセブンのあらすじです。
いやこれ絶対子供は見てても話わかんないでしょ、んでお母さんが「やべーよこれ」ってなるでしょ。
もうこれクトュルフTRPGのプロットか何かで採用できると思う。というかこんな感じのを、いやこれをベースにしたのを一本書いてみたい。
ダンとソガを捕まえた軍服の男が劇中常に口の中をモゴモゴ動かしてカラコロ音を立ててたんだけど、これ何か意味があるわけじゃなさそうなんだけど、とにかくキモイ、そしてキモイのが最高にセンスいい。
特に印象に残ったのが、ドラマの撮影してた場面で銃撃されてたエキストラが本当に死んでたとわかるときに、生き残った役者やスタッフたちが「お疲れー」みたいなことを言いながら普通の撮影が終わって和気あいあいとした空気になって死体がゴロゴロ転がってるスタジオから出ていくシーン。
この空気差が最高にキモイ。
いやこのシーンさすがにお茶の間に流すために血とかは出てないんだけど本当なら血と臓物が飛び散りむせかえるような死臭がする中で「あーおつかれー」とサークル終わりの大学生みたいなことを言いながら足取り軽くスタジオの外へと出て行ってる光景になってたはず。地獄。
そのほかにも作品のテーマである機械に乗っ取られた人類とか、この時代の特撮特有の画面の粗さと建物の古さとか個人的にキタ部分が結構多い。
そして後半の展開も何とか捕まった施設から逃げるんだけど脱出を手伝ってくれた人間の姉ちゃんが捕まって銃殺される!ってとこでダンたちが助けに来るんだけど普通に追い詰められてピンチになるところとかは普通に面白かった。
けどその後ウルトラセブンに変身してセブンが機械たちの基地も地球への侵略部隊も全部ぶっ壊してオシマイってオチはどーなのよ!
捕まった人間の姉ちゃんやパイロットの相方とかもいるはずの建物を躊躇なく粉々に粉砕するセブンを見たときには笑いが止まらなかった
なんというか、
将棋盤をひっくり返されたような感じ
いやまあ一応子供向けの特撮だし、これくらい雑にやったほうがいいんだけどさ、
でもどうしても「これが夕方の特撮じゃなくて深夜のSFドラマだったらなあ」って思ってしまった。
というわけで、総評としては「基本は一緒に見てるお母さんも真っ青なSFドラマ、でも最後の3分だけ子供向けヒーロー特撮」ってとこです。その最後三分でそこまでのSFドラマ全部ブン投げてますけど。
でも最後にダンたちが乗ってたロケットを自動化しようとしてるのを見て「このまま行けば地球も機械に乗っ取られるんじゃね?」ってなるのは好きです。
今度マジでこれでクトゥルフTRPGのシナリオ一本書きたいなあ