男とポッキーゲームしたことあるヤツにしか分からないこと
この世界にはポッキーゲームと呼ばれる遊びがある。2人の人間がポッキーの端っこを咥え、どれだけポッキーを食べることができるかを競う遊びだ。
本来これは男女でやるものだが、なんだかんだで男同士で周りにやらされてるところしか見かけたことがないって方も結構いるのではないだろうか?
ってか男同士でやってる姿は意外と皆さん見たことあるかと思います。
しかし、周りは結構軽い気持ちでやらせてるけど、これ男同士でやった経験のある人ならそんな無責任に男同士のポッキーゲームを押し付けることはできないと思う。それぐらいに危険な遊びです。
それではこれ以上軽い気持ちで男同士でポッキーゲームをやらせる輩が出ないように、男同士でポッキーゲームをすると初めてわかる事を実体験を持って書いていく。
「えっ?あんた経験あんの?」だって?
ありますよ、男同士でのポッキーゲームの経験ぐらい。
まあ言うまでもなく女の子とポッキーゲームしたことは人生で一度もないけどな!!!
・顔が想像以上に近い
いや冗談じゃないくらい近い。パーソナルスペースをガンガン踏み越えた距離に相手の顔がある。息づかいとかも聞こえるし…
これが赤面した女の子とかだったらいいのに相手はムサい男…
まあなんやかんや未知の感覚にドキドキするのにホモに目覚め…ねぇよ。
・男くさい
これはもしかしたら相手の問題かも知れないけど、普段接する距離の半分以下の距離になると相手のオス臭い匂いを強く感じます。
これがオスの匂いじゃなくて女の子のふわっとしたいい匂いだったらほんっっっとにどれだけ良かったことが…しかし悲しいかな…嗅げども嗅げども香るのはオスの香り…
もしかしたら普段より匂うのは相手が発じ…テンションが上がってるからかも知れない、やっぱりこれも相手が女の子だったら…
・鼻息がかかる
人間は息をしなければ生きていけないのは幼稚園児でも知ってることであり、ポッキーゲームの性質上競技(?)中は口を塞がれているので、必然的に鼻で呼吸することになる。
そうすると人間から何が生まれるか、鼻息です。
そして生まれた鼻息は、僕らの鼻と上唇の間の意外とビンカンなスペースを刺激し、なんとも言えない感触を生み出します。
これまた相手が女の子だったらどれだけ報われたことか…あー書いてて段々悲しくなってきた。
もうこの際僕の記憶の中にあるポッキーゲームの相手を女の子に強引に置き換えることを検討してみるか…
しかし、僕の人生で一度も女の子と鼻息がかかるほどの至近距離で触れ合ったことがないので女の子とポッキーゲームをした時に生まれるリアルな感情がどんなものかわからない。これじゃあ記憶の置き換えも失敗だし、むしろ悲しい事実を発見して墓穴を掘っただけのような…
・食べ進められない
ポッキーゲームはポッキーの両端をを2人の口に咥えて食べ進めるゲームなのだが、咥えただけの段階で上記の3つの感想が押し寄せてくるくらいの破壊力。もうここから先に進むなんて無理です。
いや、ホント、場を盛り上げるためには食べ進めたほうがいいのは分かってるんだけど、端から見てる分にはもっと食え食えとも思うんだけど(まだやったことがなかった頃は)もうポッキー咥えただけの段階で既に限界を迎えてるので、これ以上は己の限界を超えるための戦いになるので。
みなさんも男同士でポッキーゲームしてる人に食べ進めることを強要するのは勘弁してあげてください。
・終わったあと相手と気まずくなる
そりゃそうだ!
これまで述べてきた数々の悲劇を引き起こしたのはポッキーゲームの対戦相手、しかしもちろん相手に悪気がある訳ではないし、でも男臭くてドン引きしちゃうもんは仕方ないし、あと単純に急に普段の生活ではありえないくらい距離を詰めたので気まずい。
いやほんとしばらくは相手と目を合わせられないぞ
なんだよこの闇のゲーム。対戦相手がちゃんと異性だったらこれほど幸せなこともないのに…ただ相手が2分の1の確率で男同士に選ばれただけでお互い損しかしない生産性のカケラもない凄まじい破壊力を持つゲームに変貌するし…
ごめんな、これまで女の子同士でポッキーゲームやる絵とか見てニヤニヤして。画面の向こうのあの子たちもこんな気持ちでやってたと思うと申し訳なさしか浮かんでこない。
いや、待てよ、女の子同士だったら相手が男臭くないだろうしお互いにいい匂いするだろうし多少はマシというかむしろ全然イケるんじゃ…
いや、やめておこう。ポッキーゲームは当事者には悲しみしか生まないゲームなのだ。傷付くのは僕だけでいい。
ってなワケでポッキーゲームとは見た目以上に危険な遊びなのである。危険度では夜の公園での火遊びに匹敵する危ない遊びなので当人たちがやりたがってるならまだしも周りから強要するのは絶対にやめたほうがいい。下手したら人間関係に亀裂が入ります。