いろいろ考察所

ツイッターで書くには余りにも長過ぎたり趣味が入り過ぎてることを隔離する場所

不自然に流行ってるFGOに予備知識0で突撃調査してみた





最近、ネットでやたらと流行ってるとあるソシャゲかある。



Fate Grand Order、略してFGOだ。



コレ、確かリリースされたのは結構前だった気がするんだけど、なんか年明けごろからコレ関連のイラストを見かけるようになり、今ではちょっと前までグラブルの絵を描いてた同人作家達がこぞってFGO関連の絵を描きApple Storeトップセールス常連まで登りつめ更新や名物のメンテ地獄があるたびにTwitterでトレンド入りするようになった。


なんとなく今さっき(2017年4月27日時点のこと)Apple Storeトップセールスを見てみたんだけど、






貫禄の1位である




でも、正直みなさんの中には、特にFateのことを知らないみなさんはこう思う方も少なくないと思う


「で、なんでこのクソゲー臭がプンプンするソシャゲか今さらこんな流行ってんの?」






他にも「いやパズドラやモンストの方が面白いだろ」「シャドバで切断厨して相手を煽る方が楽しい」「ソシャゲは日本のゲーム業界を腐らせた癌だ!」「う、うんこ漏れあああああああああああああああああああああ!!!!(ブリブリ ブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブリブリブリブリ フ)」など様々な疑問をお持ちの方がいらっしゃると思います。僕もその1人でした。


そこで、折角僕もFateに関する予備知識が0に等しかったので突撃調査してみました。


まあまだ第一特異点が終わったぐらいしか進んでないけど許して下さい。



概要


まず最初にアプリを起動して思うことが1つある。ロードが長い。


タイトルが出るまでにクソ長いロードが入り、そしてタイトルをタッチすると他のソシャゲと同じくらいのロード時間が入る。


このゲームは起動以外の場面でもとにかく動作がモッサリしてちょくちょく入るロードが長めであり、手軽にさっくりと遊びたいソシャゲとしては早速マイナスポイントになってしまう。特に強化合成する時はこの点がかなり目立ち、パーティメンバーを強化するモチベがちょっと削られる。


まあそれはさて置き、ゲームを始めると、軽いチュートリアルや名前決定などのソシャゲでは定番の作業の合間にやたらとノムリッシュな単語が挟まったストーリーが繰り広げられる。


このストーリーだが、結構読ませる内容で面白い。と思う。


先述した通り僕はFate関連の知識が0に等しい状態だったけどそれでもちゃんと話は楽しめる作りになっているので事前知識がない方も安心してほしい。


文字媒体やアニメでの鑑賞には厳しいけどソシャゲの合間に挟まるストーリーとしては満足な出来。まあ元がストーリー重視のゲームだしね。


流石に前紹介したアイコネほど良くできてるワケではないが、ソシャゲのストーリーでここまで読ませるものはなかなかお目にかかれないし普通にCSのRPGのシナリオとも互角に勝負できるレベル。ってか現在セルラン1位のアプリより完成度が高いストーリーを備えておきながら4ヶ月でサービス終了したアイコネって一体…
(アイコネがなんのことかわからない方は↓の
3ヶ月ぐらいでサービス終了してしまったソシャゲ、アイドルコネクトをやってみた話 - 怪人ものさわやかブログ
を読んでね)



んでそのストーリーの合間合間にバトルが挟まるのもストーリーの追体験を後押ししてくれるのに一役立っている。


んでそのバトルのシステムだけど、


事前に編成した2騎のサーヴァント(プレイヤー等のマスターって人の指示で戦う連中ってことで理解しといてください)+フレンド枠で選んだ1騎のサーヴァントがスタメンで出てきて、攻撃ボタンを押すとこの3騎のサーヴァントのカードが赤、緑、青の3色でランダムに5枚(下図のような感じ)に出てくるので、

この中から3枚を選ぶ、するとカードに対応したサーヴァントがカードの色に対応した効果(赤だと攻撃力up、青だと必殺技ゲージが溜まりやすい等)の攻撃を行う、これを繰り返して敵を倒すって流れ。


このシステムについてだけど、サクサク4タップで1ターン内の行動を指示できるので、ドラクエみたいなキャラ1人1人のコマンドを支持するタイプのRPGに比べてすごい楽、手軽。ストレスフリー。


なので何かの周回作業をするならともかく、ストーリー上に挟まるバトルくらいならダレずにプレイすることができると思う。


かと言ってじゃあこれはタダの中身が無いクソポチポチゲーかと言われるとそんなことは無いです。


トーリーでボスとの戦闘が挟まる時(育成やリセマラをサボって)勝てるか勝てないかギリギリの戦力で挑むと、赤緑青のカードそれぞれのボーナスや同じサーヴァントのカードを3枚揃えた時に発生するエクストラアタックや各サーヴァントのクラス(ポケモンで言うタイプみたいなもの)の相性、攻撃の前に使えるサーヴァントやマスターのスキルの使い所など、頭を使うポイントは多く、歯ごたえのあるバトルを楽しむことができると思う。




でも当然レベル差があるとポチポチゲーになりますけどね




まあだがこのゲームの見所はこの辺のバトルシステムよりも丁寧に作られた攻撃モーションだろう。


宝具(各キャラの必殺技的なの)を撃ったときはもちろん、通常攻撃のモーションもカッコよく厨二クサい仕上がりになっている(褒めてます)


個人的にはノッブの攻撃モーションがまどマギのマミさんをさらに手数増やした感じで好きです。


そう言えば説明し忘れてたけど、このゲームストーリーじゃなくてキャラクターも凡百のソシャゲを超えた魅力がある。


まあ原作があるからなんだけど、トーリーで星1のキャラでもしっかりキャラが立ってるのはソシャゲでは初めて見た気がする(まあ普段ストーリーがあるソシャゲはあまりやらないか続かないのもあるんだけど)


またレアリティが低いキャラクターでもちゃんと育てれば一線で使える(らしい)艦これみたいな(つってもさすがに性能差はある)ゲームバランスになってるのでお気に入りのキャラのレアリティが低くても気にせず使っていくことができる。


またFateシリーズは歴史上の偉人とかをモチーフにしたキャラクターが戦う、みたいな設定なんだけど、普通こういう擬人化(もともと人だけど)オタクコンテンツは全員女キャラになったりするものだけど、Fateシリーズは魅力的な男キャラも多数存在します




それこそかあいいショタからそそるイケメンに男が惚れる男や素敵なおじさままでバリエーション豊か、なので女性の方やホモの方も入っていけなくはないと思いますよ。(もちろん女キャラもいろいろいるけどね)


あとこのゲームのシステムとして1つ褒めたいところが、雑魚敵から低いレアリティのキャラがドロップせずボックスを圧迫しないって点がある。(パズドラで言うメタドラ枠である種火とか例外はあります)


しかし前紹介したアイコネと違ってフレンドガチャから出る低レアリティキャラを合成しまくってレベルを上げるシステムではなく、ちゃんと他のソシャゲと同じように強化用素材もあるので他のソシャゲと同じようにレベルを上げることができます。えらい。
(ってか頭がハッピーセットじゃなきゃ普通そうする)


なのでわざわざクエストが終わったらボックス整理してー、なんてことをしなくて済むのだ。これホント楽チン。

問題点


さてここまで業者が何かに見えるくらいにベタ褒めしてきたが、当然欠点もいくつかある。


まず、雑魚敵のバリエーションや行動パターンが少ない。


まあFateシリーズという原作があるため変な敵キャラが出せないのとソシャゲだから仕方ない
が、明らかに使い回しが目立ち、敵の種類も10種類もいない気がする。


雑魚敵の行動パターンも攻撃がバフかデバフくらいなもので、基本的にパズドラのノマダンの敵と大して変わらない行動パターンを取るのも気になる点である。


まだ後でボスが控えてるクエストなら雑魚敵を倒しつつNPやクリティカルスターをどう貯めるかみたいな戦略的な要素も無くはないが、雑魚敵しか出ないクエストだと単調で作業感が目立ってしまう。


またとにかくゲームが重く、ロードが長かったりしかもその長いロードの途中でアプリが落ちたりとアプリの挙動も満足とは言い難いものである(これは端末の影響もあるかもだけど他のソシャゲとかに比べて明らかに重い)


さらに定期的に行われるメンテナンスは度々延長し、もはや恒例行事になっている。


まあ最近ではメンテ延長が決まるたびに運営に感謝するよくわからないプレイヤーも出てきたしメンテ延長のたびにツイッターで行われる大喜利大会を見るのが個人的に楽しみだったりするのでこれは欠点とは言い切れない部分もある。なんだかんだで気がついたらメンテが終わってたりするし。


あとは知り合いがスキルレベルアップやレベル上限解放に使うアイテムが全然落ちないとか言ってたけどこれはまだやり込んでない僕にはよくわかんないです。多分これかなり重大な問題点のような気がするけど。


あと先ほどゲーム性を絶賛してたけど、これらは全て「あくまでソシャゲの中では」ってのが先頭につきます。なのでゲームの没頭感、中毒性、触った時の楽しさと言った要素がCSの名作ゲームに並ぶかと言われれば、「否」と言わざるを得ないです。結局家にいる時はスタミナ溢れてるのについついCSゲーをやり込んじゃうし。でも佳作ぐらいはあるかも。


とまあ問題点はこんなものですね。


ただ正直このアプリ、ツッコミどころというかイジリどころみたいなのが全く無くて基本的に隙がない作りになってます。なので記事を書いてる身としてはウケが狙えなくてしんどいです。



それでは最後にソシャゲで1番重要な要素であるガチャに突撃してみます。









どうやらこのゲームガチャが渋いってウワサだけど








実際のところは…




[:imag]



やっぱ渋いじゃないか………
ってえええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!











ファーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww












待て



ちょっと待て



こういう時に限って勝つなよ



この記事のオチどうすんだよ



爆死して読者の皆さんに「ざまぁwww」ってなった方がウケが良さそうなのにこれじゃオチがつかねーよ!!!






とりあえずFGOはガチャの排出率も隙がないよ、ドブガチャじゃないよ、ホントダヨ。

総評


キャラゲーは粗雑乱造されたクソゲーになりやすい傾向があり、ソシャゲのキャラゲーなど地雷クソゲーか何かのアプリのパチモンゲー(クラクラやモンストあたりがパクられることが多い)のどちらかであることがほとんどである中、
「コンテンツの力を使って楽に金儲けしよう」
という姿勢では無く
「このゲームでコンテンツの知名度を上げてコンテンツを盛り上げよう」
という姿勢の元でしっかりとしたゲーム性と読む価値のあるストーリーを引っさげて少ない社員でリリースしたこのゲーム。確かにセルラン1位の座を奪うのに不足はない完成度であると言えるだろう。


そして冒頭で述べたFGOがやたらと流行っている理由だが、もともと地力のあるFateシリーズというコンテンツを土台として、セルラン1位を取るのにふさわしい完成度のゲームを誰でも持っているスマホという媒体でリリースされれば、いつか火が点いて大流行するのは当然とも言えるだろう。それが今だと言うだけの話だ。


最近オタク界隈ではけものフレンズの大流行という歴史的珍事件が起こったのだが、これとFGOに共通していることがある。


リリースされた作品の完成度がちゃんと求められた部分で高クオリティであるという点だ


最近オタクを釣ろうとして産み出される絵だけは可愛いのだがゲーム性が死んでいるソシャゲや舞台設定で流行りを取り込んだけど脚本が死んでるアニメや宣伝や外部活動に力を入れているのに脚本が死んでるアニメやシステム周りなどがとても優れているのにゲーム性が死んでるソシャゲやストーリーや音楽はいいのにゲーム性が死んでるソシャゲなど、どこか需要と長所が噛み合ってない作品が多い気がする。


その噛み合ってない長所を愛でてこそのオタクだと言わんばかりにそのコンテンツに貢ぐオタクも多く、それで成り立っているコンテンツも多い世の中になってきてるように最近勝手に感じるのだが、1つ思うことがある。


ゲームはゲーム性が、アニメは脚本がまず土台とって求められていると思うのだ。


その点FGOはゲーム性の面をちゃんとした形に整えておいたおかげでストーリーでFateコンテンツのアピールをする段階まで持っていけてると思うし、話はちょっと変わるけどけものフレンズも脚本が作り込まれていたためあのヘッポコなCGなどの粗も魅力に変えることに成功してると思うのだ。


長くなったけど、要するに言いたいのはこういう事だ、












ちゃんと作ればオタクに響くからちゃんと作ってくれ!!!











以上、個人的な総評としては、ゲーム性はソシャゲにしては良、ストーリーはゲームにしては神といったところです。まあ今から何か新しくソシャゲを始めるなら間違いなくこれがオススメですね。









ちなみにFGOのガチャは茨の道です。課金はほどほどに。